前回は、試行錯誤する力をトライアルアンドエラーできるマインド、論理的思考力、知識の3つに分解して捉え、中学受験向けの勉強の中では、論理的思考力と知識を伸ばし、トライアルアンドエラーできるマインドはそれ以外の遊びを通して培おうという話を書きました。
では、勉強はずっと塾や親主導でよいかというと、それは違うと思っています。
多くの小学生の生活の中心は”遊び”ですが、中高生になると生活の中心は”勉強”や”部活”に変わります。そして、大人になると”仕事”や”子育て”が中心になる。
できれば、人生のそれぞれのステージで生活の中心となるもの中で、いろいろなことを感じ、考えながら生きて欲しいなと思っています。
中学以降は自分の学びを確立する時期
我が家は中学生以降は勉強には一切関知しない方針です。昔からそう考えています。そもそも、男子2人なので、中学生になったら親の話なんて聞いてくれないでしょうしね。
これは私自身の経験の影響が大きいです。
私は私立中学に進学しましたが、中学に入ったとたん、父母ともに勉強に関しては一切口出しをしなくなりました。成績がほぼ最下位まで落ち込んだこともありますが、それでも2人とも何も言いませんでした。おまけに、補習などのないゆったりした学校だったので、成績が上がっても下がっても誰からも何も言われません。
誰からも何も言われませんが、やっぱり中高生にとって成績は関心ごとのひとつ。なので、自分で勉強法を考えます。それが功を奏することもあれば、まったく効果がないことも。そんな感じで浮き沈みをしながら過ごした6年間はとても貴重でした。
たまたま大丈夫だっただけじゃない?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私以外の兄弟も中高一貫校に進学し、東大と早慶のどちらかを出ています。同じように浮き沈みがありつつも、両親は成績にはあまり関心がなかったように記憶しています。ちなみに、良い成績をとっても「おぉ」、悪い成績をとっても「あら」くらいのリアクションでした(笑)
母に聞いたところ「大丈夫だろうと思っていた」と、なんとまあ楽観的なコメント。
ただ、ひとつ思うことは、小学生のうちに学ぶことの大切さと楽しさを知った子供は、中学生以降は放っておいても良い方向に伸びていくのではないかということ。なので、私が手を貸すのは小学生まで。本人たちにもそう伝えています。
一方で、身近に、学びに対しての意欲がなくなってしまい、高校での進級が危ぶまれている心配なお子さんもいます。中学受験で勉強が嫌いになり、中学生以降も両親が普段の学習態度に口出しをし続けた結果(だと私は思っています)、学ぶことに対する意欲を完全に無くしてしまったように見えます。
小学生は学ぶ楽しさを知る時期
小学生の間は何らかの形で子供が学ぶことの楽しさを知ることが大事だと思います。ただ、小学生の生活の中心は”遊び”です。
学校で学ぶ楽しさを知ることができるかというと・・・、それが理想ではありますが、なかなか厳しいのが現実ではないでしょうか?様々なレベルの生徒がいる環境、かつ、先生もいろいろなタイプの先生がいます。
そういう意味では、家庭で何かしら目標を持って取り組むのがよいのでしょうね。ただ、その題材として中学受験は重すぎるので、加減が難しいですね。
まとめ
2日に渡って試行錯誤する力について考えてみました。
我が家は中学受験の勉強の中では論理的思考力と知識を培い、トライアルアンドエラーをするマインドは遊びを通じて高めつつ、中学以降の学習に備えるという考え方でいこうと思っています。
今のところ、長男は自分で考えて行動する力が高いです。基本的には何でも自分で考えて決めたいタイプ。学校の通知表でも1年生のころから「自分で考えて行動する」という項目に○がついています。私が余計なことをしなければ、大人になって社会で必要とされる人間になるのではないかと思っています。一方で、次男は(世話焼きの兄の影響なのか)典型的な指示待ち人間(笑)次男には生活の中で自分で考えて行動することをもっと意識して欲しいなと思っています。
こんな深いテーマを投げかけてくださった研究職ママさんに感謝。ブログはこうやっていろいろなテーマとの出会いがあるのも楽しいですね。ありがとうございます!
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