HSCな次男のこれまでについて書いています。①はHSCの概要と次男の小さいころのエピソード、②ではHSCとの出会いと次男へHSCを伝えた話について書きました。今日は、次男の転機について書こうと思います。
自己肯定感が低い
HSCの特徴として自己肯定感が高まりにくいというものがあるそうです。我が家は”自己肯定感を育む”が教育理念の保育園に通っていて、自己肯定感を高めることに関しては、結構アンテナ高くいろいろなことを学びながら子育てをしてきたつもりです。
保育園のころはのびのび自由に自己表現をしていた気がするのですが、やはり小学校に入ってから、どうしても「〜しなければならない」という考え方にとらわれて、うまく行かないことに目が行ってしまい、自己肯定感が下がっているように見えました。
家でたくさんOKを出してあげても足りない。
そんな風に見えました。
いもいも教室
そこで、「ありのままの自分でいい」というメッセージを出してくれる家以外の場所を探しました。検索してヒットしたのが栄光学園の数学教師、井本陽久先生が主宰する”いもいも教室”。変わった名前ですよね(笑)
「ありのままを認めれば、子どもたちは自ら最高に輝く。」
これだ!と思いました。
基本的には、数学や論理思考の塾なのですが、それ以外にも沢山の講座が開かれています。当時4年生になるところだったので、電車で通うのはハードルが高いかなと思ったのですが、ちょうど春の短期教室の募集が始まる直前。なんて素晴らしいタイミング。
次男にもHPを見せ、井本先生の「プロフェッショナル仕事の流儀」を見せ(NHKオンデマンドで購入しました)、「保育園みたいにね、なんでもOKなところみたいだよ。行ってみよう」と話をしたところ、若干渋々ではありましたが、行ってみることになりました。
迎えた当日。
とても緊張している様子でしたが、なんだか独特の空気感と、お兄さん(講師の大学生)のやさしい声かけで、若干こわばった顔のままではあるものの、無事、教室に吸い込まれていきました。
そして、夕方迎えにいくと、そこには笑顔の次男が。
「楽しかった!イヤなことはひとつもなかった!もちろん明日も行くよ!!」と頼もしい感想。ちなみに、勉強っぽいことは一切せず、ひたすら色々なゲームをやっていたとのこと。みんながそれぞれ自由な発想をする。それをみんなで認め合う。そんなことを繰り返すうちに、ありのままの自分を認められるようになる。そんな感じだったのかなぁと想像しました。
実際、この2日間を通じて、ひとつ壁を乗り越えた感じがありました。今でも、次男は自分の転機はいもいもだったと言います。あれで何かが変わったと。次男にとっては、そのくらい大きなイベントだったようです。
スポ少への入部
上に書いたいもいも教室に行ったのが、4年生になる春休みのこと。そして、4年生の始めからスポ少に入部しました。
そのときのことはこちらの記事に書いています。スポ少への一歩を踏み出せたのはいもいも教室で”新しいことにチャレンジするのも悪くない”という経験ができたからだと思っています。
スポーツって、怒られることも多いのですが、それ以上に、少しずつできるようになったり、チームの中で役割が与えられたりと、自己肯定感を高める素材が詰まっているなぁと思います。そして、小さなトライアル&エラーを繰り返すことができ、それをチームメイトやコーチ陣に認めてもらうことで、次男の心が強くなっているように感じます。
また、学校以外の居場所ができたことも大きかったです。学校でイヤなことがあっても、スポ少がある。そんな風に心の支えにもなっているように感じます。
※通っている小学校にはやりたいスポーツのチームがなかったので、別の小学校のチームに所属しています
小学生にとって、小学校って世界のすべてなんですよね。こうやって振り返ってみると、小学校以外の居場所で自己表現をすることが、次男にとっては良い方向に向かったのかなと思っています。
次回はその後〜現在までの次男の様子を書こうと思います。
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